2014年9月13日〜15日:剱岳(早月尾根から)

(2014年9月13日〜9月15日:2泊3日 テント泊)
15日、早朝の帰路、早月川の橋の上から見た燃える剱岳(2999m)

混むのがイヤでなかなか足の向かなかった剱岳ですが、他のエリアが大体悪天予報だったので、意を決して登ってきました。
今年はお盆も含めて雨の日が多かった(地域的には大災害)ので、 このエリアが比較的好天予報となれば、ドッと人が繰り出すのは覚悟の上です。とはいえ、 ただでさえ大行列(実際、凄かったようです)になるタテ・ヨコバイを含めて一箇所でも落石事故などがあればとんでもないことになるので、人の少ない早月尾根からのピストン。

自宅→馬場島→早月小屋

13日、夜1時に我が家を出て圏央道→中央道→長野道→上信越道→北陸道と大回りして魚津インターから馬場島へ。 約460Kmの大移動です。 いや、長かった…

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2014/09/13 9:03:01 馬場島
馬場島荘前の駐車場は狭いので大体満杯。歩いて5分程後方に広い無料駐車場があります。
ここから登山口までの路肩に止められる場所が幾つかありますが、戻って駐車場を利用すべきでしょう。

 2014/09/13 9:07:36 早月尾根登山口
キャンプ場を過ぎ、左側に登山口があります。
最初から急登、約200m上ると一旦平坦な道になりますが、その後は全く緩むことのない一直線の急登が続きます。 道は整備されていますが、とにかく急な坂が延々と続くので、下りは特に注意が必要です。

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 2014/09/13 12:56:33 早月小屋
淡々と登って、4時間弱で早月小屋。ガスと小雨の中、テントを設営してビール(600円、水は900円/2Lで水場はありません)や持参の酒をチビチビ。明日から久しぶりの晴天予報ということで、続々と登山者が到着。 天場は直ぐに満杯となり、小屋前の平坦地にも(場所的にはそっちの方が良かったが…)。 小屋の方も激混み状態のようだ。 早月尾根でこのような感じなので、反対側は想像を絶する混みようでは? とにかく、明朝、混み合う前に山頂に立つため早々と就寝…

早月小屋→剱岳山頂→馬場島

夜3時に起きだし、朝食用のパンをザックに詰めヘッデン点けて出発。 既に数人が先行しているようで、真っ暗闇に時々灯りが光っている…

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 2014/09/14 4:26:52 富山湾の夜景
暫くは樹林帯、尾根上部に出ると富山湾の夜景が…早起のご褒美、本日の晴天を確信。

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 2014/09/14 5:32:57 小窓尾根
周囲が明るくなるにしたがって荒々しい姿が…

 2014/09/14 6:03:32 影剱
後ろを振り返れば影剱…

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 2014/09/14 6:07:27 カニのハサミ
山頂近くになると段々狭く急になってきます。写真で見るより実際は簡単です(ただし、早朝は霜が付いていたりするのでスリップに注意!)。

 2014/09/14 6:11:14
有名なボルトに乗った写真を撮ろうと振り返ったら既にニコニコしながら通過していた。

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 2014/09/14 6:16:15
かなり急ですが、ここも写真ほどではありません。しっかり三点支持で…

 2014/09/14 6:34:13 剱岳山頂
既に人がチラホラ…

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 2014/09/14 6:49:44 山頂からのパノラマ写真
目の前は雄山等の立山連山、右奥が薬師岳、中央左のトンガリが笠ヶ岳。

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 2014/09/14 6:50:07 後立山連峰
中央(左ヘルメットの右上)は針ノ木岳、左は鹿島槍ヶ岳。

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 2014/09/14 7:01:37
山頂の岩々。白い所は凍り付いている霜。この時期の早朝は鎖場等よりこっちのほうがイヤラシイ…

 2014/09/14 7:34:58
例のボルトに乗っている人

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 2014/09/14 10:40:58
天場に戻ったらさっさと荷物をザックに詰め込み、雨に濡れたテントを乾かしてから下山です。

 2014/09/14 10:41:03
奥の天場。

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2014/09/14 14:19:14
ひたすら下りに下って足がガタガタになったころやっと馬場島

 2014/09/14 15:59:23
何とこの馬場島のキャンプ場は無料! 後ろは炊事棟、近くに水洗トイレが完備。馬場島荘でお風呂も入れます。

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 2014/09/14 15:59:39
疲れた体とガタガタの足で長距離運転するより、ここでゆっくりキャンプしてから明日早朝に出発することにします。 しかし、こんな立派なキャンプ場を無料で使用できるなんて感激です。

馬場島荘でお風呂に入った後、早速テントを設営し、テント横の石テーブルに買い込んだビールと残り物の酒+つまみを広げて 暗くなるまで宴会。 馬場島最高!!

感想

久しぶりの晴れ(予報)と祝祭日が重なったこと、さらに他のエリアの天気が冴えないらしいので混みあうことは予想できた。
ネット上の情報だが、槍ヶ岳は穂先に登るのに5時間待ちだったとか!  剱岳も室堂方面からは凄い混みあいようだったらしいので早月尾根の選択は自分としては正解と思っている...


早月尾根

ということで人は少ない。

アルペンムードたっぷりの室堂方面からのアクセスと比べると、早月尾根は剱岳と人との関係を感じながら登るルートと考えることができる。 晴れていれば、先頭写真のようなある種異様で独特な姿を町のどこからでも見ることができる。 立山信仰と芦峅寺(あしくらでら)等を育んだ特別な山であることを肌で感じることができるのは早月尾根ならではのこと。