カキドオシ(籬通)[シソ科](花期:春) 2005年5月1日 本仁田山 茎は初めはまっすぐに伸び、開花すると地表に倒れて、つるとなる。 このつるが垣根をつき通してどんどん伸びるのでカキ(ネ)ドオシと呼ばれるようになった。 茎や葉は疳の薬や強壮薬や糖尿病に効果があり、 別名をカントリソウ(疳取り草)という。 |
カンアオイ(寒葵)[ウマノスズクサ科](花期:春 ) 2008年4月6日 角田山(新潟) 名前は冬でも葵い葉(常緑)の多年草に因む。 ギフチョウ(岐阜蝶)の食草として有名。 |
カンスゲ(寒萓)[カヤツリグサ科](花期:3〜5月 ) 2006年3月19日 高尾山 先端に雄小穂、その下に黄褐色の雌小穂。 |
チシマギキョウ(千島桔梗)[キキョウ科ホタルブクロ属](花期:7〜8月 ) 2004年8月2日 塩見岳 最初の産地が千島であったことから、この名がある。 花筒の内部や縁には細かい繊毛がありイワギキョウとの区別できる。 |
キジムシロ(雉筵)[バラ科](花期:春) 2005年5月21日 石老山 花だけを見ると、ミツバツチグリやツルキンバイと同じで 区別しにくい。一番の違いはほふく茎を出さないことと、 左端の葉のように5〜9枚の奇数羽状複葉であること。 名前は、地面に広がる葉を「雉の座る筵」に見立てた。 |
キバナアキギリ(黄花秋桐)[シソ科] (花期:8〜10月) 2006年9月9日 高尾山 別名:コトジソウ(琴柱草) アキギリ(秋桐)のは紫色の花に対し、薄黄色なのでキバナアキギリ。 葉の形がキリ(桐)に似ていることから。 |
キヌガサソウ(衣笠草)[ユリ科](花期:7〜8月) 2005年7月17日 白馬尻 大きな葉を昔高貴な人にさしかけた衣笠にたとえたもの。 |
キヌタソウ(砧草)[アカネ科](花期:6〜8月) 2006年7月1日 櫛形山 柄のついた果実を砧(布を柔らかくするために使う槌)に見立てた。 葉が4枚輪生し、3本の脈が目立つ。 |
キュウリグサ(胡瓜草)[ムラサキ科](花期:春) 2007年5月5日 姫の沢公園(箱根) ワスレナグサに似ているが花はずっと小さく2〜3ミリ程度の5弁花。 花の中心は黄色。 名前は、葉を揉むと胡瓜の匂いがするから。 花序は最初ゼンマイ状に巻き込んいるが、しだいに伸びて長くなる(写真)。 |
キランソウ(金瘡小草)[シソ科](花期:春) 2005年4月23日 御前山 別名はジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)。 鎮咳や解熱に効く。 |
キンポウゲ(金鳳花)[キンポウゲ科](花期:春) 2005年5月21日 石老山 別名ウマノアシガタ(馬の脚形)という。 花弁には蝋を塗ったような光沢がある。 キンポウゲの仲間には有毒植物が多く、本種も有毒である。 |
ギンリョウソウ(銀竜草)[イチヤクソウ科](花期:春〜夏) 2004年7月11日 鳥倉林道 山地の湿り気のある腐植土の上に生える腐生植物。 透明感のある白色と、姿が竜に似ているのでこの名がある。 薄暗い林の中で幽霊のようなキノコを思わせることから、 ユウレイタケの別名もある |
キンロバイ(金露梅)[バラ科] (花期:7〜9月) 2006年8月13日 北岳 黄色の5弁花は、花だけ見ても区別しにくい。 ミヤマキンバイは光沢のある3小葉だがキンロバイは奇数羽状複葉。 それと、葉に厚みがある。 草ではなく木。 |
クサタチバナ(草橘)[ガガイモ科](花期:6〜7月) 2006年7月1日 櫛形山 花が橘に似ているので... |
クサボタン(草牡丹)[キンポウゲ科](花期:夏〜初秋) 2004年8月7日 槍ヶ岳 名前は、対生し縁に鋸歯がある葉がボタンの葉に似ていることによる。 多くのキンポウゲ科の植物と同様に有毒。 |
クルマバソウ(車葉草)[アカネ科クルマバソウ属](花期:6月〜7月) 2006年6月17日 富士見下(尾瀬) 乾燥させるとクマリンという芳香成分で桜餅のような匂いがする(そうだ)。 クルマバソウは葉が6枚のこともあるが、ほとんどが7枚以上の葉をつけるので クルマムグラと区別が付く。 |
クルマユリ(車百合)[ユリ科](花期:夏) 2004年7月17日 北岳 名前は茎の中央部付近に 6 〜 15 枚の葉が輪生していることから。 |
クロユリ(黒百合)[ユリ科](花期:7〜8月) 2005年7月17日 白馬岳 佐々成政と侍女・早百合の話は有名。 |
クワガタソウ(鍬形草)[ゴマノハグサ科](花期:5〜6月) 2005年5月4日 両神山 果実と細い萼の形が兜の鍬形に似ているのでこの名がある。 鍬形というのは兜のまびさしの上に二本立っている角のようなものを指す。 オオイヌノフグリと同じ仲間。 |
ムラサキケマン(紫華鬘)とミヤマキケマン(深山黄華鬘)[ケシ科](花期:4〜7月) 2005年4月23日 御前山 アルカロイドを含み有毒。 山に生え、ケマンに似た花を咲かせるのでこの名がある。 ケマンとは中国原産のケシ科植物ケマンソウのこと。 同属種にジロボウエンゴサクがある。 |
コウヤボウキ(高野箒)[キク科](花期:秋) 2006年10月29日 御前山 和歌山県の高野山で竹箒の代わりに、この木を束ねて箒を作ったことから「高野箒」の名が付いた。 |
コウシンソウ(庚申草)[タヌキモ科ムシトリスミレ属](花期:春) 2009年6月20日 庚申山 国の特別天然記念物。標高1200〜2200m付近の崖にある。 基本的にムシトリスミレと同じ形だが、ずっと小さい。 |
コケモモ(苔桃)[ツツジ科、スノキ属](花期:6〜9月) 2005年7月31日 根石岳(八ヶ岳) 地面を這う様子を苔にたとえ、秋に熟すおいしい赤果実を桃に見立てた。 | |
コケモモの実 2005年10月16日 天狗岳(八ヶ岳) |
コゴメグサ(小米草)[ゴマノハグサ科コゴメグサ属](花期:7〜9月) 2004年8月1日 三伏峠 コゴメグサ。小さくて可憐な花。 |
ゴゼンタチバナ(御前橘)[ミズキ科](花期:6〜8月) 2004年7月3日 仙丈岳 6葉と4葉があり、花(実)は6葉にのみ咲く。 加賀白山の御前峰で見つかり、輪生する葉の中央につく実がタチバナに似ているのでこの名前が付いた。 | |
ゴゼンタチバナの実。 2004年9月12日 中道(鳳凰三山) |
コマクサ(駒草)[ケシ科](花期:7〜8月) 2005年7月31日 根石岳(八ヶ岳) 駒は馬を意味し、花が馬の顔に似ているところから駒草。 高山植物の女王と呼ばれるが、女王のイメージとは裏腹に、強靱な根を持ち何も生育していない砂礫地に根づく。 |
コメバツガザクラ(米葉栂桜)[ツツジ科](花期:6〜8月) 2005年6月18日 硫黄岳(八ヶ岳) ツガザクラの花と似ているが、こちらはおちょぼ口。 葉は栂に似たツガザクラとは全く異なり、米粒を平たくしたような形(だからコメバツガザクラ)。 |
ミツバコンロンソウ(三葉崑崙草)[アブラナ科タネツケバナ属 ](花期:5〜6月) 2007年5月12日 蛭ヶ岳 白い花を中国の崑崙山の雪にたとえた? 多くのタネツケバナ属の葉は羽状複葉。本種は名前のとおり3小葉になる。 | |
マルバコンロンソウ 2005年5月4日 両神山 |