日影沢に車をデポし、まだ少し薄暗い6時過ぎに出発。1時間ちょっとで犬越路の
稜線に出るが全く雪は無い。空はややどんよりとしている。コースを左に、檜洞丸を
目指す。どうやら、檜洞方面は小笄より上が雲の中のようだ。
天気予報を信じれば、これから晴れ上がっていくはず。
気温は十分に低いので「ひょっとして、あの雲の中は?」という期待が
膨らんだ。
(結果は、殆ど雪の無い山の木々が白く染まり、小さく白い花が
咲いたかのような霧氷らしい「霧氷」を久しぶりに堪能できた。)
期待に足がどうしても速くなる。こちらの足に合わせるように雲も徐々に上に登って行く。まるで 舞台の幕が上るように、ベールに隠されていた景色が広がり始めた。 | ||
2009/02/07 8:22:29(小笄手前) | ||
雲は徐々に上に登っていく。雲の去った跡、残された水滴は霧氷となって残る。 冬の華、雲の忘れ物... | ||
2009/02/07 8:28:39(小笄手前) | ||
いざ、霧氷の森に入り込む。 | ||
2009/02/07 8:29:06(小笄手前) | ||
雪は無い。白い木々の枝がまるで花のように美しい。 | ||
2009/02/07 8:34:10(熊笹の峰手前) | ||
雲に追いついた。中では風と水滴が渦巻き、霧氷が形作られる様が目前で繰り広げられていた。 雲においてけぼりにされた霧氷は太陽が出れば消えてしまう。 そんな別れを惜しむかの様な声が聞こえた。 | ||
2009/02/07 8:49:24(熊笹の峰) | ||
ここで後発のこつこつさんに追いつかれた。他は矢田尾根から熊笹の峰に登り、後は我々と同じコースの単独者がグルリップコースを行くようだ。 | ||
2009/02/07 8:49:32(熊笹の峰) | ||
だんだん視界が利かなくなるが、それがまた幻想的な風景を作り出す。 | ||
2009/02/07 8:54:27 (檜洞丸手前) | ||
吹き付ける湿った風が地表の草も白く染め始めた。 | ||
2009/02/07 9:00:34(檜洞丸手前) | ||
地表だけを残し、草木・空気等全てが乳白色に... | ||
2009/02/07 9:06:26(檜洞丸手前) | ||
写真では風の状態を伝えるのが難しいので。動画を撮ってみた。 | ||
檜洞丸山頂付近でやっと雪がチラホラ。 | ||
静かな檜洞丸山頂。雲と霧氷が混然として幻想的だが、風もあり寒いので直ぐに蛭ヶ岳に向かう。 | ||
2009/02/07 9:15:02 (檜洞丸山頂) | ||
檜洞丸山頂直下。これから一気に下り雲の下に出る、と同時に霧氷もあっという間に無くなる。 | ||
蛭ヶ岳直下。蛭ヶ岳までは幾つかのアップダウンを繰り返す。落ち葉を踏みしめながら蛭ヶ岳直下 まで来ると再びめぐり会う景色に、こつこつさんは三脚を据えて写真を撮りまくり。 | ||
2009/02/07 11:17:05(蛭ヶ岳直下) | ||
こちらは檜洞丸より標高が70m以上高いとあって霧氷も派手目。 | ||
2009/02/07 11:17:47(蛭ヶ岳直下) | ||
再び霧氷の森に入り込む。 | ||
2009/02/07 11:21:55 (蛭ヶ岳直下) | ||
雲はかなり上。後ろに今まで歩いた峰々が見えてきた。右から熊笹の峰、檜洞丸、臼が岳、そして直ぐ後ろは御影沢の頭。 | ||
2009/02/07 11:23:39 (蛭ヶ岳直下) | ||
雲が上がるにつれて、陽が差し込む機会が増える。 同時に消え入る前の霧氷が一段と輝きだした。 | ||
2009/02/07 11:24:26 (蛭ヶ岳直下) | ||
桜並木の下を歩くような華やかさだ。 | ||
2009/02/07 11:25:25 (蛭ヶ岳直下) | ||
陽を反射して輝く霧氷。 | ||
2009/02/07 11:25:39(蛭ヶ岳直下) | ||
山頂の蛭ヶ岳山荘が見えてきた。 | ||
2009/02/07 11:46:03 (蛭ヶ岳) | ||
蛭ヶ岳山荘。人影は無し。 | ||
2009/02/07 11:48:37(蛭ヶ岳) | ||
まだ雲がかかっていて寒そうな蛭ヶ岳山荘。 実際かなり寒く、早々に姫次に向かう。 | ||
2009/02/07 11:49:53 (蛭ヶ岳) | ||
姫次で簡単な食事を済ませてから、袖平山に向かう。いつもなら、袖平山からは檜洞から蛭ヶ岳までの稜線が見渡せるが、生憎また雲が下りてきたようだ。右の檜洞と左の蛭ヶ岳山頂は雲の中。 | ||
2009/02/07 13:26:32 (袖平山) | ||
袖平山の先から見る神ノ川に下る稜線。右後ろの雲がかかった山は大室山。その下が、本日最後の頂である風巻きの頭。その先をやや左に一気に神ノ川に下る。期待していなかった霧氷に出会え、余韻をかみしめながら車に戻る。 | ||
2009/02/07 13:44:07 (袖平山の先) |
記:このコースは丹沢でも屈指のハードコース。例年2月となれば雪が深く、日帰りは無理と考えるべき。特に日の短い冬季は注意が必要。